2022年1月21日
第7期 叡王戦 段位別予選
先手:南芳一 九段 後手:木村一基 九段
持ち時間はそれぞれ1時間。それを使い切りますと1手1分以内に指さないと時間切れ負けになります。
10:00 対局開始。 戦型は、先手の南芳一九段が三間飛車。後手の木村一基九段は居飛車穴熊。
32手目、木村一基九段の銀が良い位置に進み後手が指しやすいようにみえる。
44手目、後手の木村一基九段が飛を寄り攻撃態勢に入ったが、評価値的には良い手ではなく、このあたりから南芳一九段が巻き返していく展開になる。
61手目、先手の南芳一九段が敵陣に と金 を作るも、穴熊の木村一基九段の 王 は遠い。まだやや後手が指しやすい。
68手目、南芳一九段の飛車取りに対し、後手の木村一基九段は手抜いて と金 を作り飛車交換へもっていく。この交換は先手が得したようで、木村一基九段のリードがなくなり形勢は互角に。
72手目、後手の木村一基九段が角道を開けたが、評価値的に良い手ではなく、ここから南芳一九段の猛攻が始まっていく。
79手目、リードしている先手の南芳一九段が自陣整備のため 銀 を引くも、評価値が一転して木村一基九段の有利に変わった。難しい中盤が続く。
82手目、リードしている後手の木村一基九段の角打ちが疑問手になってしまった。ここから木村一基九段は苦しい戦いになっていく。
88手目、局面を打開したい木村一基九段は、思い切って角を切り角金交換へ。しかし、評価値は大きく先手の南芳一九段に傾いた。
118手目、後手の木村一基九段は受けてもきりがないと攻めに転じるも、評価値は南芳一九段の有利から優勢に変わった。
119手目、先手の南芳一九段は勝ちを意識したのか 桂 を打つ手が震えていた。
122手目、後手の木村一基九段の自陣に受けがなく、銀を取りながら と金 を作って相手に下駄を預けた。
133手目を見て木村一基九段が投了した。
まで、133手で先手の南芳一九段が勝ちました。